精神保健福祉相談員 I さん
公立福祉施設 精神保健福祉相談員 I さん
大学福祉総合学科卒業 精神保健福祉士
「精神保健福祉士」になりたいと思ったのは いつですか?また、選んだ理由も教えてください。
入学時から興味はあったのですが、3年及び4年の実習を経て、精神保健福祉士になりたいと思うようになりました。理由は、実習を通して(本当は当たり前のことかもしれませんが)相手の気持ちを考える、相手の立場に立って考えることの大切さに気づき、福祉の面白さに気づいたからです。さらに、実習を通して、精神保健福祉士がより自分に合っているように感じたため、この職種を選びました。
在学中、篠原欣子記念財団(以後、篠原財団)の奨学金はどのように役立ちましたか?
篠原財団から奨学金を頂いたおかげで、様々なことにチャレンジすることができました。学内では、海外研修に参加し、学外では、福祉の勉強をするために遠方まで足を運ぶことができました。
その他、「多様性を学ぶ」など、さまざまな研修にも参加しました。必要な本・資料の購入もできました。
篠原財団の集合研修や研修視察旅行に参加して得たことで、今の自分に活かされていることがあれば教えてください。
やはり、コミュケーション力の大切さについて学び、多くの奨学生と交流できたことが、今の仕事に大きく活きていると感じています。自分自身が、正しい・正論だと思ったことでも、相手にとっては嫌だな、と思うこともあるので、仕事を進める上では相手の感情がとても大切であることを学び、今もそれは意識しながら仕事をしています。また、研修で学んだちょっとしたコミュニケーションスキルのおかげで、相手から感謝されることもあり、さらに仕事を頑張ろうと思うこともあります。研修視察旅行では、篠原財団の方が、「仕事って何だろう。」と、仕事について考えるきっかけを下さったと思っていますが、それが今になって、「仕事を通じて自分自身が何をしたいのか」考えることにつながっていますし、仕事を通じて自身が成長できていることにつながっているのだと思います。
精神保健福祉士 を目指す方へメッセージをお願いします。
私がこの仕事をしていて思うのは、福祉以外の他職種の方々との接点が非常に多い、ということです。
つまり、自分が大学で学んできた福祉の理論・考えを持っていない人との関わりが多い。現実は、学校で習ってきたとおりには進まないのです。本来はこうあるべき…、といった声はよく耳にしますが、自分の専門分野の知識に従って主張するのではなく、仕事としてどのように問題解決していくかということも、同じくらい大切であると考えます。そのためには、コミュニケーションスキルと言うのは非常に重要です。私は、学生時代そのような視点は持っていませんでした。特に女性と話すことは得意ではなかったです。しかし、自分から様々な人と話すことによって、少しずつ慣れていきました。是非皆さん、色々なことにチャレンジし、たくさんの人と交流してください。